たかが口内炎だと安心していませんか?

ご存知ですか?口腔がんの原因...
口の中の小さな問題から「がん化が始まる」と言っても過言ではありません!

  • 口内炎
  • 歯列不正(歯並びが悪い)
  • 義歯不適(入れ歯が合わない)
  • 舌・頬の圧痕(恒常的に歯の痕が付く)
  • 咬傷(口の中の噛み傷)
  • う蝕(虫歯)
  • 歯周病
  • 詰め物・やぶせもの不適
  • 舌小帯付着異常(舌の裏の紐のような部分)
  • アマルガム(金属の詰め物)

たかが口内炎だと安心していませんか?

口内炎とは、文字どおり口腔内の粘膜に起こる炎症で、多くは頬の内側、舌、歯ぐきなどにでき、小さな白い円形のものから赤く腫れて潰瘍を引き起こすものがあります。食べ物や飲み物がしみる、歯磨きのとき歯ブラシが当たると痛む、会話しづらくなるなど、不快な症状を体験した人は少なくないでしょう。

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直径1mmくらいのものから約1cmの大きさまでさまざまですが、多くの場合、2週間くらいで治癒します。そのため口内炎ができても「ほっておけば治る」「大したことはない」と思われがちですが、口内炎を繰り返すことによって口腔がんを発症する、口内炎だと思っていた症状が実は口腔がんだった、ということもあるのです。2週間以上経っても口内炎が治らない場合は、速やかに歯科医院にかかるようにしましょう。

口内炎の種類
●アフタ性口内炎
誤ってお口の中を噛んでしまったとき、粘膜が傷ついたり、疲れやストレスによって起こったりする口内炎です。白い円状の腫れができて周囲が赤く腫れた状態となり、食べ物や飲み物などがしみて激しい痛みを感じます。1~2週間で自然治癒しますが、痛みがあると食事を摂りにくくなるため、ステロイド剤の軟膏を使用して早期治癒を促します。

※アフタ性口内炎、実はベーチェット病の可能性も
アフタ性口内炎だと思っていたらベーチェット病だった、というケースがあります。ベーチェット病は、アフタ性口内炎、結節性紅斑などの皮膚症状、眼のぶどう膜炎、外陰部潰瘍を主症状とする全身的な炎症性の疾患で、それぞれが消失と再発を繰り返します。
1972年に厚生省が難病に指定した疾患ですが、未だ詳しい原因はわかっていません。
症状に応じた治療が行われますが、口内炎にはステロイド外用薬が使用されます。

●カタル性口内炎
歯の被せ物が合っていない、矯正装置が粘膜に強く当たるなどで起こる口内炎です。口腔内の粘膜が赤く腫れ、触ると痛みがあります。歯科医院で原因となる部分を治療、調整する必要があります。

●潰瘍性口内炎
虫歯で歯に尖った部分がある、入れ歯が当たるなどで起こる口内炎です。粘膜の表面に深い潰瘍ができ、周囲が赤く腫れて白い膜のようなもので覆われた状態となります。虫歯の治療と入れ歯の調整を行うことで症状が改善します。

●ウイルス性口内炎
ウイルスや細菌の感染によって起こる口内炎で、ヘルペス性口内炎、カンジダ性口内炎などがあります。多く見られるのはヘルペス性口内炎で、日本人は20~30代で約半数、60代以上ではほとんどの人が感染していると言われています。生後半年から3歳くらいの乳幼児がかかりやすく、一度感染するとウイルスが体内に残り続けるため、疲労や抵抗力の低下で繰り返し再発する場合があります。

ウイルス性口内炎の症状としては、最初に発熱や倦怠感があり、高熱のあと唇や口の中の粘膜に小さな水疱ができ、破れて潰瘍(かいよう=粘膜が傷つき、内部からえぐれたような状態になること)を起こします。

※ほかの口内炎と違い、ウイルス性口内炎は唾液から人に感染する危険性があるので、症状がある場合は食器やタオルなどの共有を避けてください。

<カンジダ性口内炎>
カンジダ性口内炎は、口腔内にカンジダというカビが増殖して起こる真菌性口内炎で、唇の裏側、頬の内側、上顎に薄くて白い膜ができます。この膜はこすると剥がれるのが特徴で、剥がした場所は赤く腫れています。初期にはあまり自覚症状がありませんが、飲食時や歯ブラシが当たると痛みを感じるようになります。真菌であるカンジダ菌に抗生物質は効かないため、抗真菌薬で口腔内を洗浄する塗り薬を使用します。

もともとカンジダは常在菌で、抵抗力が低下しているときに発生しやすいとされていますが、体力が弱い乳児や高齢者、血液疾患や糖尿病にかかっている場合も起こりやすくなります。また、カンジダ菌が喉の奥まで広がると呼吸困難を起こす可能性があるため、速やかに歯科医院や皮膚科、口腔外科で治療を受けるようにしましょう。

淋病やクラミジア、梅毒などのSTD(性行為感染症)が原因で起こる口内炎があります。どのようなウイルスが原因となっているかを診断し、適切な治療を行う必要があります。たかが口内炎と考えずに、歯科医院や皮膚科、口腔外科などにかかるようにしてください。

●アレルギー性口内炎
アフタ性口内炎のように、頬の内側、唇、舌などに白色の潰瘍ができて周囲が赤く腫れ、痛みがあります。原因としては、銀歯や義歯に使用されている金属、果物や野菜(トマト、キウイ、マンゴー、グレープフルーツなど)、薬などによるものが考えられます。

金属が原因の場合は、歯科医院で銀歯や義歯をアレルギーが起こらない素材(メタルフリー)に替える、食事や薬の場合はそれらを摂取しないようにすることでアレルギー性口内炎の発症を防ぐことができます。投薬治療では、ステロイド剤や抗アレルギー剤を一定期間服用する方法があります。

※歯科金属のパッチテストは、歯科医院や皮膚科で行っています(行っていない医院もありますので、あらかじめ確認してください)。
※食物が原因と考えられる場合、大人はアレルギー科、内科、お子さまは小児科での検査を受けてください。

●ニコチン性口内炎
愛煙家に多いとされるニコチン性口内炎は、舌に白い斑点がある、上顎に白っぽいシワができて厚くなり赤い斑点ができるという症状がみられます。ほかの口内炎ほど激しい痛みはありませんが、ピリピリとした刺激を感じることがあります。

煙草の煙が持つ熱が口腔粘膜を刺激するほか、熱によって口腔内が乾燥すると、殺菌作用や粘膜を保護する働きを持つ唾液の量が減少し、細菌が発生しやすくなります。また、飲酒と喫煙を同時に行うと、煙草に含まれている発がん性物質がアルコールに溶け出して口腔粘膜に影響を及ぼすとも言われています。

喫煙者の口腔がん発生率は非喫煙者の約7倍とも言われています。ニコチン性口内炎の最大の予防は禁煙しかありません。

危険な口腔粘膜疾患

●がん化の可能性がある白板症(はくばんしょう)
舌や頬の粘膜、歯肉の一部が白くなるもので、食べ物がしみる、歯ブラシが当たると痛いなどの症状があるため、口内炎と間違えることがあります。口内炎は約2週間で治癒しますが、白板症の場合は範囲が広がり、白い部分が厚く盛り上がって、びらん(粘膜の浅い欠損)や潰瘍、しこりがみられるようになります。びらん、潰瘍、しこりを伴う場合、初期の口腔がんの可能性があるため、組織を取って検査をする必要があります。

原因は、義歯の不適合、ガルバニー電流(歯に詰められた金属によって発生する口腔内電流)、ビタミンA・Bの不足、喫煙などで、歯科的治療、ビタミンの投与、禁煙などの治療を行います。びらん、潰瘍、しこりがある場合はがん化する可能性が高いため、切除する場合があります。

●がんになっている可能性が高い紅板症(こうばんしょう)
舌や歯ぐきなどの口腔粘膜の一部が鮮紅色になり、あきらかに周囲と色が違うのがわかります。食べ物や飲み物、歯ブラシが当たると刺激があり、50%ががん化する、もしくはすでにがんになっている可能性が高い疾患です。50歳以上の方が紅板症の80%を占めていますが、それ以下の年齢でも発症する可能性は十分にありますので油断できません。がん化の可能性がとても高いため、手術によって切除します。

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