口腔がん死亡率の現状

日本での口腔がん患者の死亡率は「35.5%」
(出典:2016年国立がんセンター) 同、米国では19.8%! (出典:cancer statistics 2016)

口腔がん死亡率の現状

厚生白書による人口10万人あたりの口腔・咽頭がんによる死亡者数は、1975年は男性2.4人、女性1.3人、1995年では男性5.1人、女性2.9人、そして2015年には男性8.6人、女性2.5人にのぼる可能性があると言われています。一方、アメリカの2016年の口腔がんの罹患率は48,330人と日本の約2.2倍ですが、死亡率は9,570人で、日本の半分近くであることがわかります。

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※罹患率
一定期間内における罹患患者(この場合、口腔がんにかかっている人の数)の、対応する人口に対しての割合

また、イギリスやイタリア、フランスなど、先進国の口腔・咽頭がんの死亡率も年々減少しています。しかし日本は罹患率、死亡率ともに増加しており、現在は毎年約21,000人以上が、口腔・咽頭がんになり、命を落とす人が7,000人を超えているのです。

海外と日本の違い
大きな理由としては、国全体が積極的に口腔がんの早期発見、早期治療に努めているからにほかなりません。現在アメリカでは、半年に一度の口腔がん検診が実質義務化されているほどです。しかし、日本では口腔がんの認知度が低いことに加えて「歯科医院は虫歯や歯周病、入れ歯の治療で行くところ」という認識がまだまだ根強く残っています。

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予防歯科意識の高いスウェーデンやアメリカと日本の歯科定期健診の受診率を比べてみると、スウェーデンは80%以上、アメリカも70%以上と高い数値を示していますが、日本の歯科定期健診受診率はわずか10%未満です。「口腔内の疾患を未然に防ぐ」と「疾患ができてから歯科医院へ通う」では天と地ほどの差があります。

口腔がんに対する認識が高いものとなれば、決して口腔がんは怖いものではありません。口腔がんの5年生存率は60~80%と言われています。初期症状のうちに発見すれば簡単な治療で治すことができ、後遺症もほとんど残ることなく5年生存率が90%を上回るとの報告もなされています。

口腔がんについて正しく理解し、予防・治療することができれば、口腔がん死亡率は劇的に低下するでしょう。

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