2015年6月 1日

口腔がん検診・口腔健診の内容

口腔がん検診
口腔がんの早期発見や、異形成段階(がんになる前の状態)を早期発見し治療するために、お口の中をチェック(検診)します。

口腔健診
お口の中の口腔がんになる可能性のある要素(原因)をチェック (健診)します。
また、医院により、歯周病検査や唾液検査(口腔内細菌検査)などをオプションで行うことにより、お口の中を総合チェック(健診)します。

口腔がんの主な原因(症例から)
・生活習慣(喫煙、飲酒等)
・歯列不正(歯並びが悪い)、義歯不適(入れ歯が合わない)
・う蝕(虫歯)・歯周病、詰め物・被せ物不適
・舌小帯付着異常(舌の裏の紐のような部分が短い方は要注意)
・アマルガム(金属の詰め物)
・口内炎(10日くらい経過しても治らない場合は要注意)
・歯列不正(歯並びが悪い)、義歯不適(入れ歯が合わない)
・HPV(ウィルス)、など

口腔がん検診の重要性
日本は、世界の先進国の中で、唯一、口腔がんの死亡数が激増している国!ということをご存知でしたか?
(※日本での口腔がん患者の死亡率は「46.1%」と米国(19.1%)の約2.5倍です!)

口腔がんは、悲惨な「がん」です。手術になれば、舌・顎・頬の一部、もしくは、大部分を切除せざるを得ず、その結果、口の機能に大きな障害を持つことになります。

通常、がんになるまでには5年~10年はかかりますので、
最低でも1年に1回、「口腔がん検診」を受診し、早期発見・前がん状態での治療を心がけてください。

口腔がん検診の基本的な流れ

1.問診票の入力(記入) (5分)
口腔がんになる要素がどれくらいあるか?生活習慣についてご入力(ご記入)いただきます。

問診票の記入


次

2-1.視診・触診・写真撮影(5分)
視診:お口の中の異常がないかを目で確認します。
触診:ゴム手袋を付けた指で触り、しこりや盛り上がっているところがないかを調べます。

異常を発見した場合、お口の中の状態を写真撮影します。

問診票の記入

ナビシステム
異常を発見した場合、大学の口腔外科専門医に、撮影した写真をすぐに送信し診断のサポートを依頼します。


2-2.口腔内蛍光観察装置を使った観察・写真撮影 (5分)
口腔内蛍光観察装置でお口の中に青色光を当てて、異常がないか観察をします。
そのままお口の中の状態を写真撮影します。

問診票の記入

ナビシステム
異常を発見した場合、大学の口腔外科専門医に、撮影した写真をすぐに送信し診断のサポートを依頼します。


次

3.報告書を元にカウンセリング (5~10分程度)
結果を報告書にまとめ、それを元に口腔内の現状に関しカウンセリングを行います。
口腔内に関し、歯科医師から指摘を受けた場合は、速やかに口腔内の治療や改善を行ってください。

問診票の記入


次

問題なし
継続して、最低でも年に1回は口腔がん検診・口腔健診を受けましょう。

何らかの異常があった場合
歯科医師の指示に基づき、治療を開始してください。 大学病院等を紹介する場合もあります。


柳下寿郎先生のプロフィール

柳下寿郎先生

日本歯科大学附属病院 歯科放射線・口腔病理診断科
教授

【経歴】
1989年 3月 日本歯科大学歯学部 卒業 1993年 3月 日本歯科大学大学院歯学研究科 修了 1993年 4月 日本歯科大学歯学部病理学教室 助手 1996年 1月 州立フロリダ大学歯学部 客員研究員 1998年 4月 日本歯科大学歯学部病理学教室 講師 1998年10月-2004年 8月
東邦大学医学部第一病理学講座 非常勤研究員 2001年10月 人体解剖資格医 取得 (第7494号) 2004年08月 口腔病理専門医 取得 (第126号) 2004年10月 日本歯科大学歯学部病理学講座 准教授 2005年10月 日本歯科大学附属病院口腔病理診断室 異動 2009年 4月 日本病理学会 評議員 2010年 4月 口腔腫瘍学会 評議員 2011年12月-2013年11月
科学研究費委員会専門委員
2012年 4月 日本歯科大学附属病院歯科放射線・口腔病理診断科 科長 2012年 4月 口腔病理専門医研修指導医 2012年12月 細胞診専門歯科医認定医 取得 2014年12月 1日 東京医科歯科大学非常勤講師 2015年 4月 1日 東邦大学医学部客員講師

埼玉県立がんセンター病理科 非常勤研究員


費用

各医院ごとに検診内容が異なりますが、費用の範囲は「5,000円~10,000円」くらいです。
実際の費用は、各医院にお問い合わせください。

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