2017年12月24日

『第3回:「口腔がんは、なぜ起きるの?」』


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 ~コラム「専門医からの知ってトクするコラム」~
   ◆『第3回:「口腔がんは、なぜ起きるの?」』
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皆様、こんにちは、東京歯科大学の柴原です。

このパートでは、口腔がんについて、疫学、病理、治療、そして予防の解説を順次行っていきます。

時折、最新の耳寄り情報も加えますので、知ってトクするコラムとなります。
ご覧の皆様が『口腔がん通』になること請け合いです、ご期待ください。

さて、第3回は、以下のことをお話しします。

◆『第3回:口腔がんは、なぜ起きるの?』

一般的に、がんは、

・食生活
・生活習慣(酒とタバコ)
・ウイルス

の3つのどれかが引き金となって遺伝子に異常が起こり、がん細胞が発生すると言われています。

一方、口腔がんでは、ウイルス性の発がんは、10%以下(ヒトパピローマウイルスHPV)で少なく、さらに慢性的な刺激や傷が病因として大きく関わります。

食生活や生活習慣によって劣化した口腔粘膜に、慢性的な刺激や傷ができると、直下の上皮細胞は分裂を繰り返し、創傷治癒が行われます。

異常な細胞はこの分裂するときに発生するので、分裂回数の多いほど癌化の確立は高くなります。

そのため不適合な補綴物、歯列不正、咬傷、習癖などは要注意となる訳です。

しかし誤解しないでください、傷=癌化ではありません。

ヒトには組織修復や異物除去などの機構や、がん細胞を取り締まる免疫機能などもありますので、簡単にはがん化しません。

患者年齢や後天的な免疫低下(臓器不全や薬剤性など)によって、度重なる分裂現象にONとOFFの不適合が起こり発生すると考えられています。

  東京歯科大学 口腔顎顔面外科学講座 主任教授 柴原 孝彦

「専門医からの知ってトクするコラム」好評連載中!

『第2回:「口腔がん」と「口腔癌」の違いは?』

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   ~コラム「専門医からの知ってトクするコラム」~
    ◆『第2回:「口腔がん」と「口腔癌」の違いは?』
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皆様、こんにちは、東京歯科大学の柴原です。

このパートでは、口腔がんについて、疫学、病理、治療、そして予防の解説を順次行っていきます。

時折、最新の耳寄り情報も加えますので、知ってトクするコラムとなります。
ご覧の皆様が『口腔がん通』になること請け合いです、ご期待ください。

さて、第2回は、以下のことをお話しします。

◆『第2回:「口腔がん」と「口腔癌」の違いは?』

悪性腫瘍にはいろいろな種類があります。

腫瘍は、本来の組織細胞が何らかの原因によって性格を変え、自律的、非可逆的に過剰増殖した病態です。

元の組織細胞の存在位置によって、大きく3つに分類することができます。
すなわち、上皮系、非上皮系そして血液系です。

上皮には、外気や液体にさらされている被覆面と結合組織に接着する基底面があり、口腔粘膜では約0.5μmの重層扁平上皮によって脈管神経、脂肪、骨などの結合織(非上皮)を被覆しています。

上皮系から発生した悪性腫瘍を「癌」、非上皮系は「肉腫」、そして、血液系は白血病や悪性リンパ腫などと呼称されて、口腔内にて発症します。

例えば、口腔に発症した上皮系悪性腫瘍ならば扁平上皮癌、非上皮系ならば血管肉腫、脂肪肉腫、骨肉腫などが挙げられます。

厳密には「がん」と表記した場合、上皮系+非上皮系+血液系のすべてを表し、「癌」の場合は上皮系のみを指すことになります。

しかし、口腔がんでは扁平上皮癌が全体の90%以上を占めているので、「口腔がん」と「口腔癌」は同義語(広義)として区別なく扱われることが多くなっています。

カタカナの「ガン」には特別な意味はありません。

   東京歯科大学 口腔顎顔面外科学講座 主任教授 柴原 孝彦

次回もお楽しみに!(^○^)

◆患者さんの口腔内に疑問を感じたら、すぐにナビシステムでご連絡ください。

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『第1回:忍び寄るサイレントキラー』

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   ~コラム「専門医からの知ってトクするコラム」~
    ◆『第1回:忍び寄るサイレントキラー』
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皆様、こんにちは、東京歯科大学の柴原です。

今回から、口腔がんについて、疫学、病理、治療、そして予防の解説を順次行っていきます。

時折、最新の耳寄り情報も加えますので、知ってトクするコラムとなります。
ご覧の皆様が『口腔がん通』になること請け合いです、ご期待ください。

さて、先ず第1回は、口腔がんの数からお話します。

◆『第1回:忍び寄るサイレントキラー』

世界的な傾向でもあるように、日本の口腔がんは増加の一途を辿っています。

国立がん研究センターがん対策情報センターの発表からも明らかなように、患者数は30年前と比較すると「約3倍以上」になりました。

表記では『口腔・咽頭がん』の統計となっていますが、約5~6割以上は、口腔がんが占めていることから、『口腔がん』の実態と言っても決して過言ではありません。

現在では、国民10万人に対して、6~8名以上の発症率となりますが、日本の胃がん、肺がんなど28種のがんの中で12番目の発症率、そして、予後の順番では20番目という治りにくいがんになります。

日本の口腔がんは増加傾向にあり、予後の悪いサイレントキラーとして、私たちに忍び寄っています。

  東京歯科大学 口腔顎顔面外科学講座 主任教授 柴原 孝彦

次回もお楽しみに!(^○^)

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