『第3回:「口腔がんは、なぜ起きるの?」』

「知ってトクするコラム」

『第3回:「口腔がんは、なぜ起きるの?」』

このパートでは、口腔がんについて、疫学、病理、治療、そして予防の解説を
順次行っていきます。

時折、最新の耳寄り情報も加えますので、知ってトクするコラムとなります。
ご覧の皆様が『口腔がん通』になること請け合いです、ご期待ください。

さて、第3回は、以下のことをお話しします。

『第3回:口腔がんは、なぜ起きるの?』

一般的に、がんは、

・食生活
・生活習慣(酒とタバコ)
・ウイルス

口腔がんは、なぜ起きるの?

の3つのどれかが引き金となって遺伝子に異常が起こり、がん細胞が発生する
と言われています。

一方、口腔がんでは、ウイルス性の発がんは、
10%以下(ヒトパピローマウイルスHPV)で少なく、さらに慢性的な刺激や傷が
病因として大きく関わります。

食生活や生活習慣によって劣化した口腔粘膜に、慢性的な刺激や傷ができると、
直下の上皮細胞は分裂を繰り返し、創傷治癒が行われます。

異常な細胞はこの分裂するときに発生するので、分裂回数の多いほど
癌化の確立は高くなります。

そのため不適合な補綴物、歯列不正、咬傷、習癖などは要注意となる訳です。

しかし誤解しないでください、傷=癌化ではありません。

ヒトには組織修復や異物除去などの機構や、がん細胞を取り締まる免疫機能なども
ありますので、簡単にはがん化しません。

患者年齢や後天的な免疫低下(臓器不全や薬剤性など)によって、
度重なる分裂現象にONとOFFの不適合が起こり発生すると考えられています。


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