『第5回:口腔がんの好発部位』

皆様、こんにちは、東京歯科大学の柴原です。

このパートでは、口腔がんについて、疫学、病理、治療、そして予防の解説を
順次行っていきます。

時折、最新の耳寄り情報も加えますので、知ってトクするコラムとなります。
ご覧の皆様が『口腔がん通』になること請け合いです、ご期待ください。

さて、第5回は、以下のことをお話しします。

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◆『第5回:口腔がんの好発部位』

口腔内の、歯を除いたどの部分からも発症します。

すなわち、唇、歯肉、頬、口底、口蓋、そして顎骨などが該当します。

なかでも舌が最も多く、40%以上を占めています。

舌と言っても口腔内最大の臓器なため、いろいろな部位に分かれていて、
舌尖、舌背、舌側縁、舌下面、そして舌根から構成されています。

なかでも口腔がんの好発部位は万国共通で舌側縁です。

その他の部位にも発症しますが、頻度としては低く、特に舌背は稀です。

もし舌背原発の口腔がんがあれば、それだけで学術誌の症例報告となります。

海外に目を転じてみれば、頬粘膜が好発の国もあります。

これは檳榔樹の噛みタバコの噛み汁が原因で患者の独特なライフスタイルが
影響しています。

口腔粘膜診査のとき、一口腔単位として隅々まで視診と触診をすることは重要
ですが、舌側縁は特に念入りにチェックをお願いいたします。

舌側縁の奥には葉状乳頭または舌扁桃の隆起物があり、一見『舌がん』と見間違う
ことがありますのでご注意ください。

今一度、解剖書を紐解き正常像を把握しておきましょう。

  東京歯科大学 口腔顎顔面外科学講座 主任教授 柴原 孝彦

次回もお楽しみに!(^○^)

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