8.「口」は万病の元

 これまでは「口腔がん」のことばかり触れてきましたが、このパートでは、それ以外の「口」に関する恐ろしい病気に関して触れることにします。

 まず第一には、最近、TVコマーシャルなど、あちこちで耳にするかと思うのですが、何と言っても「歯周病原因菌」です。

 実は、日本人の80%が歯周病菌の有病者であるというデータが出ていますが(図16)、それを自覚しているのはたった20~30%の人でしかいないのです。

この「歯周病」はすべての病気の元であると言ってもいいくらいの質(たち)の悪い細菌なのです。

図16 日本人の歯周病の割合

 一般の方は余り目にしないとは思いますが、歯科医療界では右図のような「メタボリック・ドミノ」と呼ばれる考え方があります。(図17)

 これは、「全ての病気の上流は口にあり」という考え方です。最近では、日本でも徐々に知られ始めております。

 メタボリック・ドミノとは上記のような概念であり、左上の点線で丸く囲まれた部分、つまり全ての病気の上流に「口」(歯周病やう蝕(虫歯))があり、それが脳卒中や脳血管障害、心不全、骨粗しょう症、早産(子宮萎縮)、そして糖尿病や高血圧などの成人病など、そこに記載される全ての病気の要因となっていると言われています。

 ゆえに、最近では、意識の高い方は、3ヶ月に1度歯科医院へ通い、定期口腔メンテナンスを行っています。(※歯周病菌は3ヶ月で口腔内に増殖すると言われています。)

図17 メタボリック・ドミノ

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※参考 歯周病が歯を喪失させたり全身疾患に繋がるメカニズム

 また、女性の死因第一位の大腸がん(図18)も、米国ケース・ウエスタン・リザーブ大学歯科医科部歯周病学教授のHan博士の研究で、口腔内の細菌「フソバクテリウム」(図19)の感染が影響していると言われています。特に、歯周病患者においては、フソバクテリウムの濃度が歯周病患者でない方と比較するとはるかに高いという研究結果が出ています。

 

 これらは唾液検査を行うことにより発見できます。

 次に「口腔内の金属」があります。

 右の画像は、米国で話題になり88万回再生された「SMOKING TEETH = POISON GAS」(You Tube)という映像です。(図20)

 静止画なので(You Tubeは動画なので検索いただきご覧ください)わかりにくいかとは思いますが、指で持った歯からうっすらと煙があがっているのがわかるかと思います。

 これは、歯科用修復剤の「アマルガム」が溶けて気体化している様子です。このアマルガムは、一般的な歯の金属詰め物であり、水銀50%+亜鉛などでできており、なんと、25度Cで沸点を迎えます。それが口の中の歯に詰められている訳ですから、お茶やコーヒーを飲むごとに、図20のように気体化し、口を通じ体内に入り込んで行く訳です。

図18 女性の悪性新生物の主な部位別死亡率 図19 フンバクテリウム 図20 SMOKING TEETH=POISON GAS

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 他にも、日常環境の中で、口から金属が入る可能性はあちこちにあり、予防医療として、それらも踏まえての口腔管理が重要と言われ始めています。(図21)

 さらには、全身予防のための食育の指導管理のためにサプリメント(ドクターズサプリメント)による予防や未病対策を行う歯科医院も散見され始めています。

図21 庫裏から金属が入る可能性とその症状

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