がんに対する認識

厚生労働省の統計によると、1981年にがんが死亡原因のトップとなり、現在は男性で最も多いのが肺がん、女性では大腸がんという報告がなされています。がん発症のリスクを軽減するために国立がん研究センターが提唱しているのが「禁煙、飲酒の節制、塩分を控えめにする、適度な運動、適正なBMI(体重を身長(m)の2乗で割った数値)の維持」です。これら日常生活でのがん予防のほか、定期的にがん検診を受け、がんや、がんの原因になりやすい箇所がないか、細かくメンテナンスが行われるようになってきました。

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またがんに関する情報が、報道や書物、インターネットなどで容易に手に入る環境にあります。昔は不治の病、かかったら命を諦めなければならないとされていましたが、医療の進歩によって「早期発見であれば必ず治る病気」へと変化してきているとも言えるでしょう。

こうして考えると、私たちのがんに向かい合う姿勢はポジティブなものとなってきたように思われますが、日常でよく耳にする肺がん、大腸がん、胃がん、子宮がんなどに比べて、口腔がんの認知度と認識はまだまだ低いのが現実です。